不育症検査とともに始まった本格的な不妊治療ですが、ありがたいことにタイミング法で妊娠することができました。
夫婦のスペックや私の行ったタイミング法についてまとめます。
低温期が長くて悩んでいる方や、不正出血があるタイプの方など、同じような悩みのある方はぜひ読んでみてください。
夫婦のスペック
夫

妻

低温期が長くて生理不順なタイプです。
あまりに生理が不順すぎて、 20歳頃から結婚後までたびたび婦人科で調べてもらっていましたが、ホルモンバランスの乱れと言われ、経過観察が続いていました。
周期は30日~50日を超えることも時々ありました。
不育症グレーゾーン
約1年前に一度初期流産をしており、不妊専門クリニックで不育症検査兼改めて生理不順の相談をしたところ、不妊症&不育症検査をしてくれ、血液凝固系の不育症の可能性を指摘されました。
・凝固第Ⅻ因子
・プロテインS
この二つの値が基準値より少し外れていました。

不育症は不妊症以上にわかっていないことが多く、病院によって検査するものが異なったり、基準値が異なったりするようです。
私も二つの病院で不育症検査をしてもらいましたが、最初の病院では全く問題なしとの診断でした。

しかし、転院した病院にその結果を持って行ったところ、「うちの基準では少し基準から外れているので、治療対象となります」ということでした。

そもそも、不育症としてエビデンスが確立しているのは抗リン脂質抗体症候群だけなようなので、私がひっかかった項目はまだはっきりとわかっていない部分だそうです。
ただ、これまでの知見から不育症の方ではこの値の数値が低い人が多かったということのようでした。
初期流産は誰にでも起こりえることだと思いますが、できることならもう二度と起こってほしくないと思いました。
少しでも可能性を下げたく、治療をお願いすることにしました。
私の場合、妊娠が分かり次第、血液をサラサラにする薬(バファリン配合錠A81)の内服をすることになりました。
治療方針
不育症検査と同時に行った不妊症検査は大きな問題は見られず、生理周期が長いこと自体は不妊に大きくは関係しないだろうということでした。

しかし、生理周期が長いとどうしても限られた時間の中でチャンスが減ってしまうので、もう少し短くならないかと相談したところ、タイミング法を勧められました。
服薬で卵胞の成長を助けてもらいながら、エコーと血液検査で卵胞の様子を見てもらうことになりました。
タイミング法で妊活
タイミング法とは、エコー等で卵胞の成長を確認して、性行為を持つタイミングを病院で教えてもらい、指示された日に性行為を持つことです。

場合によって、内服薬や注射で卵胞の成長を助けたり、子宮内の状態を着床しやすくしたりします。
病院に通院する必要は出てきますが、他の治療に比べて時間的にも金銭的にも負担は軽いです。
そのため、事前の検査で大きな問題が見られず、年齢的に余裕がある場合、この治療法からのスタート勧められる場合が多いです。
クロミッド&セキソビット
私の通院していた病院では、タイミング法を行う人は必ず排卵誘発剤と高温期を安定させる薬を内服する方針のようでした。
私の場合、低温期が長いので排卵誘発剤は他の人より少し強めのものを、高温期は問題なさそうだが、全員に飲んでもらっているのでということで、補助的に内服することになりました。
自分のホルモンがでなくなってしまうのでは?と少し心配でしたが、高温期のほてり感などが強くなる可能性がありますが、そういった心配はないと言われました。
私はタイミング法初回から「クロミッド」と「セキソビット」の併用スタートでした。
クロミッド50mg:朝食後1錠、生理5日目から5日間
セキソビット100mg:毎食後2錠、生理5日目から10日間
どちらも卵胞刺激ホルモンの分泌を増加させることで卵巣を刺激し、卵胞の発育を促すそうですが、機序が異なるそうです。
インターネットで調べた感じでは、併用でスタートする人は少なく、ほとんどはどちから一方からスタートしていましたが、私の場合排卵までが長すぎるということでいきなり併用スタートになりました。
副作用が心配でしたが、内服は作用がまろやかなため、卵巣過剰刺激症候群はあまり起こり得ないということでした。
内服だけでは効果が得られず、注射を検討した場合、そういったリスクも大きくなるという話でした。
今回の服薬で私の場合、特にいつもと変わった自覚症状はなく、排卵日も私にとっては早いほうでしたが、排卵日は生理開始から17日目と一般的な人と比べると相変わらず時間はかかっており、マイルドな作用というのにも納得でした。
それでも17日目で排卵は最短だったので、とても嬉しかったです。
(ここ2年早くて19日(前回妊娠時)、遅いと40日以上なんてことも...)
排卵しそうか通院で確認
通常、タイミング法は排卵日と予測される数日前に通院し、エコー(超音波検査)により卵胞の成長を確認して排卵日を推測し、性行為を持つタイミングを指示される方法です。
私の病院はこの卵胞確認は、エコーではなく血液検査がメインでした。
排卵前後に上昇するホルモンを血液検査で調べ、その値が上がっていた時のみエコーで確認するという流れでした。
排卵日ってちょっとしたことで簡単にずれるようで、エコーを入れてみてもまだ成長していなくて「また数日後来てね」なんてことも私みたいなタイプだとよくあるようです。
エコーって膣に入れるので、人によっては結構な苦痛だったりします。
私は生理不順でたびたびエコー検査して慣れているほうだと思っていましたが、血液検査によってそれが最低限になるっていうのはありがたかったです。
タイミング法初回だったので、私は病院と併用して排卵検査薬も使用していました。
病院側からも言われましたが、特に生理不順の人は、タイミング法初回では卵胞確認に通院してもらうタイミングが読みづらく、もしかしたらすでに排卵してしまっていることもあるとのことでした。
対処方法としてそろそろかなと思ったら2~3日に一度の性行為を勧められましたが、仕事の関係もあり平日はなかなか難しい日もある。。。
我が家は排卵検査薬でもともと自己タイミング法を行っていたので、今回も排卵検査薬で「そろそろかな」を予想してみました。

排卵検査薬の結果、病院から卵胞確認と指定されていた日の前々日~前日に陽性となり、タイミングをとりました。
通院日の朝の血液検査で「排卵直後、今朝排卵かな」という結果が出たので、排卵検査薬の有効性を改めて感じました。

デュファストン
デュファストンは、黄体ホルモンを補う内服薬で子宮内膜をふかふかにし、着床しやすい状態にしてくれるそうです。
デュファストン5gm : 毎食後1錠 、排卵を確認した日から10日間
副作用として吐き気や乳房の張りなどの可能性を伝えられましたが、幸いいつもと変わらない高温期でした。
(正確には、高温期終わりかけはおそらく着床の起因する体調変化がありましたが、内服してすぐの期間は特に変わりなかったです)
高温期8日目でフライング陽性
不育症の薬は、私の検査結果の場合妊娠が分かってからで大丈夫、というのが通っていた病院の治療方針でしたが、インターネットで検索すると私くらいの数値でも高温期初日から服用している人がちらほら。。。
不育症はまだ病院によって治療方針が異なることも理解していましたし、薬にはリスクもあります。
ベネフィットとリスクを比較したうえで医師も治療方針をしめしてくれているのはわかっていても、もし妊娠しているなら一刻も早く知って不育症治療を開始したい...!
仕事や病院の休みの日の関係もあり、いつにもまして早い高温期7日目からフライング検査をしたところ、ありがたいことに高温期8日目で薄いながらも気のせいではないレベルの線が見えました。
最初の流産から1年4ヵ月でした。
