
妊娠初期によく聞くつわり。
よく漫画やドラマで見る「うっ...」と吐き気がして妊娠に気づく、妊娠するまでそんな感じのものをつわりと思っていましたが、実際妊娠してみて、つわりってなんて様々で個人差が激しいものか思い知りました。
そんなつわりについて、体験談を交えて紹介します。
つわりの原因
つわりの原因は、はっきりこれだと特定されていませんが、ホルモンバランスが崩れることによって起こると言われています。
特に妊娠初期は急激に色々なホルモンが増えたり減ったりするため、つわりが起こりやすいようです。
ちなみに、いわゆる「後期つわり」と呼ばれるものは、ホルモンバランスというよりは、子宮が大きくなることによる物理的圧迫が原因とみられるそうで、同じ名前がついていますが、機序は異なるようです。
つわりの種類
一口につわりと言っても、様々な症状があるようで、私自身様々な症状を経験しました。
〇〇つわりと名がついているもの以外でも、つらい症状はいくつかありました。
吐いてしまうつわりなど、メジャーなものは理解されやすいのですが、マイナーなものほど、同じ女性でも知らないということがありました。
一人に対して一種類のつわりしか起こらないわけではなく、最初は吐きづわりかと思ったら、一週間後には眠りづわりになったり、一日のうちで症状が変わる変わるなんてこともあるようです。
つわりは個人差が大きいものです。
体験者もそうでない人も、ぜひ他人の症状と比べないであげてください。
吐きづわり
もっとも多くの人が想像するつわりかなと思います。
車酔いのような感覚が続いたり、
胃がずっとムカムカしたり、
少しでも食べたり匂いがしたりすれば戻してしまったり。。。
ひたすら吐き続けてしまう人もいるようです。
体重減少も起こりやすく、妊娠して栄養をとらなければいけないのに食べられないストレスもあると思います。
水分が摂れなくなると脱水のおそれがでてくるため、あまりに食べられない・飲めないとなった場合、早めにお医者さんに相談しましょう。
点滴で症状が楽になることがあります。
食べづわり
食べ続けていないと気持ち悪くなるタイプのつわりです。
空腹になるとダメだったりするので、朝起きてすぐムカムカしたりします。
私の場合、満腹でも気持ち悪い、空腹でも気持ち悪い、何かを食べている間だけ気持ち悪さが落ち着くという時期があったので、仕事中大変でした。
おそらく吐きづわりも併発していたのか、食べて治る時もあれば、常に車酔い状態で何も食べたくないということもあったので、自分の食べられるものを探すのに大変でした。
眠りづわり
強烈な眠気に襲われるつわりです。
妊娠すると眠たくなるというし、そういう感じ?と思われるかもしれませんが、そんな幸せなうつらうつらしたイメージのものでは、少なくとも私はありませんでした。
眠らないと気持ち悪い、くらいの眠気で、仕事や車の運転が難しい状態で、日常生活に支障がでました。
睡眠時間はいつもよりたっぷりとっていてもそんな感じの眠気だったため、地味にこまったつわりでした。
私も自分が体験するまでつわりとは知らなかったのですが、周りの妊娠したことがある女性でも知らない人が多く、実母の理解が得られなかったのもつらかったです。
本当に一口につわりと言っても、個人差が大きいなぁと思いました。
よだれづわり
よだれが出続けるつわりです。
吐き気が併発する人もいるみたいです。
とにかくよだれの分泌が過剰になり、流しやトイレで吐きださざるを得ない感じでした。
私の場合、夕方や夜、突発的に起こる感じで、常には起こっていなかったのでまだよかったのですが、常に起こるという友人は吐きだす用の容器を持ち歩かずを得なかったようです。
その他諸症状
〇〇つわりと名がついているもの以外でも、ホルモンバランスの変化によって妊娠中は様々な症状が起こりえます。
・身体のほてり・微熱感
・身体のだるさ
・食の好みの変化
・便秘 などなど
人により、様々な症状が起こるようです。
場合によっては、別の疾患が隠れていることもありますので、普段と違う症状があるようでしたら、病院に相談してみてください。
場合によっては、点滴など病院で対処してもらえて身体が楽になることもありますし、話を聞いてもらえるだけでも違ってくると思います。
対処方法
つわりは何で楽になるかわからない。。。
実践可能なところから試してみてください。
少量頻回食
満腹や空腹は気持ち悪さを助長させやすいので、食べられる時に食べられる量を食べるのが良いと思います。
また、時間帯によって食べやすい食べにくいもあると思うので、食べられる時を自分で把握して、すぐ食べられるものを用意しておくと良かったです。
食べられる物を食べる
妊娠初期は赤ちゃんへの影響が気になったり、栄養のあるものを食べなければと思うかもしれませんが、食べられないよりは何か食べたほうがいいです。
食べられそうと少しでも思えるものがあるのなら、少しでもいいので試してみましょう。
水分すらとれなくなってしまうと、脱水の危険があるため、早めに病院に相談しましょう。
ただ、妊娠中、特に妊娠初期は避けたほうがいい食べ物がいくつかあります。
・生もの
・ビタミンAを多く含むもの
・水銀を多く含むもの(大型魚)
この3点は注意が必要です。
妊娠中は胎児を異物としないために母体の免疫力がどうしても下がります。
色々な感染症にかかりやすくなりますが、特に注意が必要なのがトキソプラズマ症とリステリア菌。
トキソプラズマは生肉などに存在し、妊娠中に母体が初めて感染した場合、胎児にも流産・死産・障害などの影響があります。
赤いお肉は避けておきましょう。
リステリア菌は耐塩性があり、生もの、火を通していない塩蔵品に存在します。
リステリア菌も妊婦が感染すると、流産・早産などの可能性があります。
つわりの時、人によっては塩味のあるものやさっぱりとしたお寿司を食べたくなる人も多いと思いますが、生ものにはリスクがあると覚えておいてください。
ビタミンAを多く含む食品として、よく鰻やレバーなどがあげられますが、食品よりも気をつけてほしいのがサプリメントや栄養補助食品です。
サプリメントや栄養補助食品の場合、食品で摂るよりもかなり多い量のレチノールが含まれていることがあります。
マルチビタミンや滋養強壮飲料は、常用する前に確認しておきましょう。
水銀を多く含む大型魚も、気をつける必要はもちろんありますが、魚自体はたんぱく質やミネラルを多く含む食材ですので、過度に避けすぎず使っていきましょう。
休む
休日や仕事後は、ゆっくり休むようにしましょう。
つわりの程度によっては、これまで通りの家事は難しいこともあります。
つわりは必ず終わりがきます。
それまでは周りに頼ってやっていきましょう。
お仕事をされている方は、難しいかもしれませんが、休める時は休みましょう。
必要な場合、病院で診断書を書いてもらうことも可能です。
つわりはいつからいつまで?
つわりは早い人では妊娠発覚直後から始まり、胎盤が完成する12~16週くらいまで続くと言われています。
ただ、期間も人それぞれ。
つわりで妊娠に気付く人もいれば、10週くらいまでつわりがなくて妊娠している実感が得られず逆に不安という人もいます。
また、多くの人は妊娠中期に入るまでに落ち着くと言われていますが、中には出産まで吐き気が続くと言う人も。
あまりに長引く場合、別の疾患や感染症も考えられるので、健診のたびに体調は報告してみてください。
管理人イチエの体験談

吐き気
私の場合、妊娠発覚直後はまったく症状がなく心配なくらいでしたが、妊娠7週に入って急に車酔い感が続くようになりました。

もうずっと車に酔っているような感覚。。。
最初は夕方ムカムカするなくらいだったのですが、だんだん体調の悪い時間が増えていき、食べられるものが減っていきました。
食べると気持ち悪くなることが多く、もともとご飯党だったのにお米が食べられなくなりました。
また、つわりが劇的にひどくなった日、鶏南蛮を食べたこともあり、それから鶏肉を筆頭に肉全般が食べられなくなってしまいました。
さっぱりしたものや、味にパンチのあるものならばまだ食べられる...という状態だったため、枝豆、トマト、そうめん、カップうどん、ラーメン、ひき肉あたりで生きていました...
10週くらいをピークに、付き合い方を覚えてきたこともあってどうにか慣れました。
その後、吐き気は15週まで続きましたが、私の場合、10時くらいから吐き気が始まり、夕方に向かって食欲ががんがんなくなるタイプだったので、朝食をしっかり摂るようにしていまいした。
https://rikakeibo.com/tyoujo25/
食べづわり
吐きはしなかったものの、何かを食べたり食べるところを想像したりすると吐きづわりのような症状が続く中で、10週すぎくらいから空腹時も気持ち悪さが出てきました。
まさかの吐きづわりと食べづわりの同時襲来です。
お腹がすくと気持ち悪くなってしまったので、仕事中さっと食べられるような個包装のお菓子を用意して、少量食べては吐き気を紛らわしていました。
ある程度食べないと気持ち悪さが落ち着かないんですけれど、お腹がたまってくるとそれはそれで気持ちが悪いんですよね。。。
ハーベストやビスコ、ベビースターラーメンなどの小袋が日々のおともでした。
眠りづわり
前回の初期流産に終わってしまった妊娠の時もそうだったのですが、わりと序盤から強い眠気がありました。

休みの日なら寝て過ごせばいいのですが、仕事をしていたので平日昼間はとにかく困りました。
私の場合、寝ないと気持ち悪くなるような眠気だったため、デスクワーク中は本当に困りましたが、幸い一人仕事である程度デスクワークは後にまわすことができたので、眠気がきたら立ってやる仕事を先にやったりしていました。
車の運転だけはどうしても怖かったので、通勤は電車とバスに一時的に切り替えました。
幸い、吐きづわり・食べづわりが始まる頃には落ち着いてきたので1~2週間の付き合いでしたが、眠りつわりは理解も得られづらいので、地味に大変でした。
よだれづわり
これは常にではなかったのですが、初期の頃は週に1~2度ほどふいに襲われました。
なんだか口の中が気持ち悪いな~と思っていると、あふれでてきそうになるよだれ。
よだれが口の中に溜まっていく感覚も気持ち悪く、吐き続けるのですが、その吐く動作もなんだか気持ち悪く。。。
時間にして1時間ほどのことなんですが、対応策が結局わからずじまいで、とにかく耐え続ける時間でした。
ほてり感・だるさ
着床したであろう生理予定日少し前から15週くらいまで、ほてり感がつづきました。
特に最初の頃は微熱なのでは?と感じるほどぽかぽか感と合わせてだるさがありました。
他のつわりと比べるとすごく辛いわけではありませんでしたが、結構体力をもっていかれました。
食の好みの変化
妊娠すると良く聞く、食の好みの変化。
私が体感したのはトマトでした。
つわり中食べたくなった「さっぱりしたもの」や「パンチのあるもの」はもともと好きなものだったのですが、特に好きでも嫌いでもないトマトの酸味が異常に恋しくて、プチトマトをひたすら食べたり、普段使わないトマトケチャップを色々なものにたっぷり食べたりしました。
また、これは中期以降なのですが、普段甘いものを全く食べないタイプなのですが、とにかく甘いものばかり食べたくなりました。
もう、バターや生クリームたっぷりのものだったり、糖衣がけみたいなものが食べたくてしょうがないんです。
私の場合、味覚の変化がわりと顕著にみられて驚きました。
便秘・下痢
もともと毎朝快便なほうで、ラッキーなことに妊娠してからも特段困らせられることはありませんでした。
妊娠は母親や姉妹で似るといいますが、母は快便だそうですが、妹は妊娠を機にひどい便秘になったそうで、産んでからしばらくも大変だったようでした。
本当につわりも出産も人によるなぁと思いました。
夫にやってもらって助かったこと
一番ありがたかったのは、「つわりでしんどい」という私の気持ちを尊重してくれたことでした。
つわり中、特に夕方の私は家事どころか起き上っているのもしんどい状況でした。
共働きで食事と洗濯は私の分担でしたが、嫌な顔をせず、食事はまるっとつくってくれるようになりました。
家事の負担が減るだけでもありがたいのですが、「自分のご飯はなんとかするよ」ではなく、「それじゃあつくるね、何なら食べられそう?」としんどいという気持ちをくみ取って対応してくれて本当にありがたかったです。
旦那様によってはできる家事・できない家事もあると思いますが、やらなくていいよではなく、長い目でみて家庭が回る方法を一緒に考えてもらえるだけでも大分助かると思います。
まとめ
つわりは本当に人それぞれ。
同じ女性でも同じ経験をしているかはわかりません。
私自身、人と比べず自分のペースで乗り切ろうと思いましたし、今の気持ちを忘れず、個人差があるものだということをしっかり覚えておこうと思いました。
旦那様は、ご自身が経験できないことで奥様が苦しんでいて心配とは思いますが、ネットの記事や知り合いの話は参考程度にし、奥様本人の気持ちをくみ取ることを大事にしてあげてください。
つわりって結局終わりがくるまで耐えるしかないんですが、旦那様が寄り添ってくれるだけで気の持ちようが変わってきます。
どうにか乗り越えていきましょう。