
9週0日の未明、激しい痛みと出血とともに、かたまりが複数でてきて自然排出となりました。
その日の朝一番で病院に胎嚢を出しに病院に行きました。
胎嚢の持っていき方や病院で聞いたかたまりの説明、今後の治療についてまとめました。
~これまでの経過~
3週2日 妊娠検査薬陽性
5週1日 胎嚢確認
6週0日 成長しているも心拍確認できず
6週4日 微量出血あり、卵黄嚢・胎芽確認
7週1日 心拍確認できず稽留流産疑い
8週0日 稽留流産確定、 出血開始
8週2日 前処置当日、体調不良
8週6日 出血生理2日目程度に
9週0日 自然排出
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排出後、ひとまず出社
9週0日の深夜に陣痛様の痛みで目覚め、自然排出。
運よくお風呂場で対応できたため、胎嚢をきれいにとりだすことができたので、出てきた胎嚢等を渡すため、朝一で病院に行くことにしました。
しかし、どうしても片付けておかなくてはいけない仕事が少しだけあったので、診療時間前に会社へ。
最低限の仕事とメールチェックだけすませ、上司へ報告して病院に行こうと思ったら他部署から10時に少しだけあって打ち合わせしたいと...
かなり偉い人からの依頼で、すぐすむということだったので、致し方なく病院の時間を遅らせました。
打ち合わせまで座ってできる仕事を片付けていたのですが、相変わらず生理痛のように重めで、でも鋭さのある痛みと、結構な量の出血が続く。。。
不思議なことに、まだ子宮が広がる痛みも感じました。
いろんな痛みがあって、どうなってるの私の身体と不安が募りました。
なんとか打ち合わせをすませ、上司に自然排出の件と、病院に行きたい旨を伝えると、流産は小さなお産と言われているから安静にしていたほうがいいと言われ、ちょうど年末年始休暇があと数日で始まるタイミングだったので、少し有給を使ってこのまま休みに入ってもいいと言われ、お言葉に甘えることにしました。
実際、腹痛も出血も心配でしたし、小さなお産という話も聞いていたので、上司からそう言ってもらえてありがたかったです。
胎嚢を渡しに病院へ
小さなお産と改めて聞いて、やっぱり休みを安静にしつつ、直接病院に行くべきだったなぁと反省しつつ、いざ、病院へ。
でてきたかたまりは、ビニール袋に入れた後、ジップロックに入れて、紙袋でつつんで中が見えないようにして、基本冷蔵庫保管しておきました。
家から出た後は、タオルでくるんだ大きな保冷材の上にのせていき、紙袋のまま受付で渡しました。
一晩中泣いて、ここで渡すことは必要なことと割り切ることができました。
何時に出てきたか等と聞かれたので、寝られずにいた間にとったメモが役に立ちました。
その後は、いつも通り尿検査や血圧測定等を済ませて、診察室へ。
でてきた状況や時間などを先生に説明して、内診台にあがりました。
排出具合の確認(ほぼ完全流産)
まずは、出血確認。
その後、エコーで子宮内を観察してくれました。
数日前まであった胎嚢の姿はそこにはありませんでした。
悲しいことですが、これで次にすすめる、すすまなくてはと思いました。
先生は色々な角度でみてくださり、
「まだ出血は続くでしょうが、ひとまず胎嚢はエコーでは見えませんので、
手術はひとまず必要ありません。
まだそれなりのサイズのかたまりがでるかもしれませんが、
一番大きいものはでてきたと思ってもらってかまいません。
来週には出血も少し落ち着いてくると思うので、もう一度見てみましょう」
と言われました。
出てきたものは胎嚢だった?
診察室へ戻り、気になっていたでてきた3種類のかたまりについて聞きました。
どれが胎嚢だったのか、赤ちゃんがちゃんといたのか、知りたい気持ちからでした。

でてきた3種類のものを最初は言葉で説明を試みたのですが、それぞれの特徴をうまく口で伝えられずにいると、
先生が「ホルマリンにつけたのある?」と看護師さんに。
ホルマリン!
本当にホルマリンにつけて保管しておくんだと驚きました。
ふと気づいたように先生が
「あ、すみません、見れますか?」と。
確かに、学校でも解剖とかが苦手で倒れる人はいますし、そうじゃなくても自分の子どもがホルマリン漬けになっているってダメな人はいますもんね。
幸い医療系出身なこともありホルマリン漬け自体は初めてでなく、割り切れれば平気な方だったようで、ケースに浮かぶ胎嚢を見せていただくことができました。
もしホルマリン漬けがいやだったり、旦那様が一緒に来ていて、旦那様が血が苦手だったりした場合には、あらかじめ伝えておくと配慮してもらえるかもしれません。
うちの夫は、その後、お風呂場に少し残っていた落としそびれた血で真っ青になっていたので、その場にいたらたぶんダメだったと思います。。。
でてきた3種類のものですが、
一番大きかったレバー上のものは、胎嚢が内膜についていたときの内膜や血の塊だそうで、こちらは検体としないそうで、ケースの中にはいませんでした。
二番目に大きかった弾力のあるかたまり、これが胎嚢だったそうです。
この中に3mmくらいの赤ちゃんがいたのか、と思うと感慨深かったです。
実は自然排出後写真をとっていたので、今でも時々見ています。
しかし、エコーではMAX2cmと聞いていた胎嚢ですが、実際には5cm超え...!
エコーってこんなに誤差があるんですね。
三番目の球体状のものは、胎盤になる予定だった部分と言われました。
胎嚢と胎盤は病理検査へ
胎嚢と胎盤になる予定だった部分の2つを病理検査に出すと説明がありました。
私はてっきり、でてきたものが胎嚢や胎芽であるか調べたり、染色体異常かどうかを調べるものだと思っていたのですが、この病院では通常は染色体異常の検査をしないそうで、胞状奇胎かどうかを調べる病理検査だと説明されました。
https://rikakeibo.com/nin1-25/
染色体異常は、今回の流産の原因がある種の染色体異常かどうかがわかるもので(すべての染色体異常がわかるわけではなく、あくまでその一部です)
検査しなかったからといって命にかかわることではありません。
もちろん、検査結果によっては今後の妊活を左右する問題になることもあるかもですが。
一方胞状奇胎であった場合、最悪ガン化することがあるそうです。
胞状奇胎とは?
ざっくりいうと、絨毛組織がぶどうの房のように異常増殖する遺伝子異常だそうで、この増殖した絨毛組織がきれいに排出されていればよいのですが、まれに、内膜の奥の方まで入ってしまうこともあるのだとか。。。
胞状奇胎については詳しく書かれているサイトがたくさんあるので、気になる方はぜひ検索してみてください。
胞状奇胎だった場合、一般的には自然排出・掻爬手術のどちらで対処していた場合でも、追加でもう一度手術をして、もう一度すべてを掻き出す処置を行うことが多いようです。
また、それでもとりきれないことや、前述のように内膜の奥のほうに入りこんでしまうこともあるので、hCGの経過観察が必要になるそうです。
これも医師やその人の身体の状況にもよるそうですが、半年前後の避妊期間が必要になるケースが多いようです。
絨毛組織が体内に残ったままになってしまうと、がん化する可能性もあるとか。hCGの経過をみて、残っていそうと判断された場合は、抗がん剤治療や子宮摘出も選択肢に入ってくるようです。
事前に知識があればよかった
私は、胞状奇胎という言葉は知っていたものの、このあたりのことに全く無知だったため、診察室で「胞状奇胎かどうか調べるために病理に出しますね~」と言われ、予想外のことで「あっ、ハイ」としか返事できませんでした。
何かしらの知識を持って行けばその場で聞けるんですが、全く予想外のことを言われると頭がついていかずに、終わってしまうということが、妊娠してからよくありました。
頭の回転大丈夫かな...
なんにせよ、色々予備知識を持った状態で診察に臨むって大切だなと改めて思いました。
最近はお医者さんがtwitterで情報を配信していたり、体験談のブログも豊富なので、できる限りのケーススタディをしていった方が私みたいなタイプにはいいなと思いました。
会計待ちの間に胞状奇胎について詳しく調べて、
「もし胞状奇胎だったらどうしよう」
「流産の上にがんなんて...」
「そもそも、何か所見があったから病理検査に出されたのでは...」
と、気が気でありませんでした。
会計の際、おそるおそる、
「病理検査ですが、なにか所見がある人が出されるのでしょうか?」と聞くと、
「全数病理検査には出すことになっていますので、先生から何も言われてなければそういったことではないと思いますよ」
と教えてくださり、少しほっとしました。
病理検査の結果まで1週間、
流産となり、かなしいけれど、診察を待つ一日一日が果てしなく長い日々は終わるのかと思っていましたが、
またも不安いっぱいの1週間となりました。
今後について
まだ出血が続いていたことと、エコーで子宮内部にまだ影があったため、出血が終わるまでは経過観察となりました。
現状、ほぼ完全流産にむかっているということでしたが、確定ではない状態だそうです。
胞状奇胎の病理検査の結果が1週間後には出ているということだったので、1週間後の10週0日に受診することになりました。
今後の過ごし方として
・出血が続いている間は湯船を避けてシャワーに、
・激しい運動は避けるように、
・子宮収縮剤を飲むように
との指示を受けました。
最後の子宮収縮剤、これに結構苦しめられたので、次の記事で飲んだ後のことを書きます。