
7週1日で心拍確認ができず、セカンドオピニオンで別の病院を受診した時の話です。
セカンドオピニオンの病院の決め方や、診察結果についてまとめました。
また、掻爬手術や自然排出のメリット・デメリットについても、それぞれ記載します。
~これまでの経過~
3週2日 妊娠検査薬陽性
5週1日 胎嚢確認
6週0日 成長しているも心拍確認できず
6週4日 微量出血あり、卵黄嚢・胎芽確認
7週1日 心拍確認できず稽留流産疑い
もともと医師とうまくコミュニケーションがとれておらず、セカンドオピニオンに別の産婦人科に行ってみました。
セカンドオピニオンの病院はどうやって決めた?
7週1日、かかりつけ医で稽留流産の可能性が高いと言われ、セカンドオピニオンには6週4日の出血時にお世話になった、当番医だった医院にかかりました。
(紹介状なしのため、厳密にはセカンドオピニオンと言ってよいかわかりませんが^^;)
病院は一から選びなおすという手もありましたが、たとえ評判の良い病院でも、エコー画面が患者側にあるかわからなかったり、先生と合うかわからなかったりするのと、6w4dのデータがあるので、前回かかった医院にすぐ電話しました。
幸い、受付てくれるようでほっとしました。
病院によっては紹介状がないと受け入れ不可だったり、週数によっては受け入れられない場合もあるため、電話で確認してから伺うことをお勧めします。
紹介状がないのでまずは状況説明
診察室に入ると、前回とは違う先生でした。
前回の先生はどうも非常勤の先生だったようで、今回の先生は副医院長先生で、初めての女医さんでした。
紹介状はいただいてこなかったので、まずは状況を説明。
自分の口から話すのは辛い内容ですが、できるだけ客観的に、落ち着いて伝えなければいけません。
・前回6w4dでこちらで胎芽まで確認し、心拍もこれかな~と言われたこと。
・7w1dで稽留流産の可能性が高いと言われたこと。
・こちらでも流産かどうか確認してほしいということ。
・その場合、必ず3日後の週明けに手術しなければならないか。
私は以上のことをメモしていって伝えました。
その場でしっかり話せる方はいいですが、抜けがあるかもしれません。
私はメモしていってよかったです。
内診の結果
内診の結果、かかりつけ医と同じで稽留流産の可能性が高いということでした。

ただ、かかりつけ医と違ったのは、エコーを見つつ、どうしてそのような診断に至ったのかを丁寧に説明してくださいました。
心拍があるかどうかも、見た目や音だけだとお母さんの心拍を拾って見えることがあるのでということで、胎嚢内の血流を見せてくれ、血液が胎嚢内に循環していない様子を見せてくれました。
また単に心拍が見られず、サイズが小さいだけでなく、6週4日にかかった時の胎嚢の大きさと比較して、成長具合も見てくださり、成長速度としても遅いということを教えてくれました。
おそらく、ゆっくりとは成長していたが、これ以上の成長は難しいということでした。
排卵日がズレていれば、まだ成長途中という可能性もあるそうですが、私の場合は排卵検査薬を使用しており、陽性になった前後でしかタイミングをとっていません。
そのため、排卵の大きなズレはないだろうと思っていましたし、お医者様も同意見でした。
なので、排卵は特に意識していなくて生理予定日から数えて、心拍確認がまだできていない!という人は、今後成長して見られる可能性もあると思います。
お医者様もそういった可能性も一応考慮して、次の診察で心拍確認できなければ確定ということになりした。
稽留流産でも急いで処置しなければいけないとは限らない
稽留流産となった場合、気になるのはその後どうするか。

かかりつけ医では、3日後の週明け手術一択ということでしたが、別に必ずしも3日後である必要はないということでした。
長期的に亡くなってしまった胎児をそのままにしておくと子宮内感染など母体にも影響するリスクとなることがあるそうですが、まだ成長が止まったかどうかくらいで、子宮内感染の兆候も見られないため、私の場合は1~2週間は様子を見られるということでした。
「お母さんが納得しないままに手術で出してしまうのはよくないと思っていますし、昨日の今日で決断するのは大変でしょう。1週間後の様子でどうするかを決めましょう」
そう声をかけてもらえて、とてもほっとしました。
突然お腹の中で赤ちゃんがなくなっていると聞いて、
すぐに手術が決まってしまって、
ついて行けずに困っていたんだなということがこの時やっと分かりました。
結論は変わらなくても、自分の中で心の準備をする時間ができ、セカンドオピニオンをして本当によかったと思いました。
自然排出を待つという選択肢
「あと、必ずしも手術しなくても大丈夫です、自然排出と言って自然に出てくるのを待つ方法もあります。
お仕事もあるようですし、色々なリスクを考えると手術をお勧めはしていますが」
こんな風にも先生は声をかけてくれました。
稽留流産の場合、赤ちゃんを含めた子宮内のものが全てでてこなければいけません。
そのための方法として、「掻爬手術」と「自然排出を待つこと」という選択肢りもらえました。
掻爬手術のメリット
決まった日に確実に行える
掻爬手術は赤ちゃんを含め胎盤や内膜などを掻き出す手術で、この日と決めた日に内容物を全て出すことができるメリットがあります。
後述しますが、自然排出の場合、確実に全ての内容物がでてくるとは限らないので大きなメリットです。
内容物を確実に病院に渡せる
稽留流産の場合、胞状奇胎ではないかを確認する病院が多いと思います。
胞状奇胎とは、染色体異常の一種です。何が問題かというと、胞状奇胎の場合、細胞の一部が子宮内に残ってしまっていると絨毛がんへ移行する可能性があります。
このため、内容物を検査して、胞状奇胎かどうかを検査できたほうが安心ではあります。
掻爬手術の場合、病院が確実に胎嚢を取り出してくれると思いますので、検査が確実にできますが、自然排出の場合、トイレに流れてしまったということも多々あるようです。
胎嚢を検査に回せなくても、基礎体温やhCGを継続して測定することで胞状奇胎かどうかを診断できますが、一番早い方法が胎嚢に含まれる胎芽成分の分析になりますので、手術のメリットになり得ます。
出血期間が短いことが多い
また、自然排出に比べて早期に子宮内のものを出すことができるため、出血期間が短く、次の生理も比較的遅くはならないようです。
掻爬手術のデメリット
子宮内膜が薄くなる恐れ
一方デメリットとして、ごく稀に子宮内膜が薄くなってしまうことがあるそうです。
子宮内膜が薄くなると着床に影響するので妊娠しづらくなることがあるそうですが、これは一度目の掻爬手術で起こる頻度は低いと説明を受けました。
子宮に傷がつくリスク
また、掻き出すための器具で子宮が傷ついてしむうことがあるそうです。
ただ子宮に傷がついてしまうことは、術者が丁寧に行えばそう起こり得ないことらしく、今回かかった病院では一度も症例がないと言ってもらえ、安心しました。
手術入院が必要
この病院では、手術前日に子宮口を広げる前処置をして、手術当日は日帰り入院という形で午前中に手術、夕方まではベッドで安静とのことでした。
病院によっては前処置の段階から入院ということもあるようです。
この間、仕事を確実に休む必要が出てきます。
気になる費用についてですが、自然排出に比べて多少まとまった費用が発生しますが、保険適用ですし、私の病院では1万円くらいでした。
自然排出待ちの場合、こまめに通院する必要もありますので、結果として大きく全体的な費用は大きくは変わらないと思います。
また、民間の医療保険加入者は、「入院」や「手術」の給付がおりる可能性もあります。

これは加入保険や入院の有無により異なりますので、各保険会社にお問い合わせください。
一応デメリットに書きましたが、大きくは変わらないと思いますので、費用や金額は掻爬手術か自然排出待ちかの決め手にはならないかなと思います。
自然排出のメリット
掻爬手術をしないとなると、自然に出てくるのを待つ方法がとられるそうです。
人間の身体には異物を排出する機能が備わっているそうで、赤ちゃんの成長がとまると、母体は外に出そうとするそうです。
子宮が傷つくリスクは比較的低め
母体の力で出す方法のため、排出の際に子宮が傷ついたり薄くなったりするリスクは掻爬手術よりは少ないとのことでした。
手術や麻酔をしなくていい
今回の掻爬手術が初めての入院・手術という方も少なくないかもしれません。
そういった方にとって、入院・手術・麻酔などはとても怖くて抵抗のあることかもしれません。
うまく全部排出されれば、手術は一切必要なくなります。
自然排出のデメリット
いつ、どのくらいの出血・痛みがくるかわからない
いつでてくるか分からず予定外の大出血や腹痛の恐れがあることと、子宮内感染のリスクがあることが最大のデメリットです。
成長のとまった赤ちゃんは、異物となってしまうため、感染の原因になったりするそうで、あまり長いこと出てこない場合は手術も視野にということでした。
(感染症の兆候が見られないこの段階では1~2週間は排出を待って問題ないとのことでした。)
特に仕事をしている人にとって大きなデメリットは、いつどのくらいの出血、腹痛が起こるかわからない、ということでした。
陣痛のような痛みがきてから激しい出血になることもあれば、突然大出血を起こしてしまうことがあるそうです。
私は座り仕事もあれば立ち仕事もあり、人前に出ることも多い仕事だったため、急な大出血の際、こまめにナプキンを変えられない恐れがありました。
(出血量を聞いたら、生理二日目より多いなくらいの人もいれば、今までにない大出血で数分に一度ナプキンを変える必要がある場合もあるそうです。
私は結果として自然排出になりましたが、胎嚢が出てくる前後は信じられない量出血し、トイレから離れられませんでしたし、胎嚢はそれなりのサイズがあり、ナプキンに出しっぱなしにしておける、というものではありませんでした。胎嚢が出た後も、2時間ほどはかなりこまめにナプキンを変えました。)
いつ、どんなレベルの痛みと出血がくるかわからないというのは、なかなか大変だなと思いました。
内容物を確実に病院にもっていけない
掻爬手術のメリット欄にも書きましたが、胞状奇胎かどうかを調べるため、「できれば出てきた塊は病院に持ってきてくださいね」と指示を受けることがあります。
うまいことナプキンの上に出てきてくれればいいですが、激しい腹痛と出血でトイレに駆け込んだらそこで出てきてしまって、流れてしまったということは間々あるそうです。
私の場合、運よく家でおこり、内容物を病院に持っていくことができました。
やってみてわかったのですが、本当に運よくだったなぁと思います。

結局掻爬手術が必要なこともある
そんな思いをして排出しても、内容物が完全に出切らないこともあるそうです。
その場合は、掻爬手術を行い、残ったものを掻き出す必要があります。
ひとまず次回診察まで持ち越し
稽留流産の診断やその後についてしっかり聞くことができ、今後はセカンドオピニオンの病院でお世話になることに決めました。
確定診断は1週間後へと先送りにしてもらえ、現状を受け止める時間と情報をもらえました。