
流産を機に不育症を疑い検査をしたところ、一部血液検査がひっかかり、不育症であることがわかりました。
検査によってわかった原因や、私が受けた治療についてをまとめます。
原因
治療可能なものに限ってということで、転座遺伝子については調べないことにし、血液検査と子宮鏡検査を行いました。

結果、血液検査で以下の2項目にひっかかり、血液凝固異常がわかりました。
プロテインSと 血液凝固第12因子
プロテインSも血液凝固第12因子も、低値の場合、血液がかたまりやすく、血栓ができやすい傾向にあることを示すそうです。
日常生活では問題なくとも、胎盤は細い血管があり、少しの血栓で栄養がうまく運ばれなくなってしまうことがあり、それが不育症の原因になりえると考えられているそうです。
ただ、血液検査でわかる範囲のことで、不育症の原因としてはっきりとしたエビデンスが示されているものは、抗リン脂質症候群のみで、プロテインSも血液凝固第12因子も、それ単体が不足していたからと言って100%不育症かと言われるとそうでもないことを示すデータも多くあります。
不育症は、まだ発展途上の分野で、病院や医師によっても治療方法が異なることがよくあるようで、実際、私の行った2つの病院は同じ検査値でも対応が異なりました。
(どちらも不育症外来を標榜しており、地域ではそれなりに実績のある不妊不育専門クリニックでした)
なので、この二つが低値だからといって、必ずしも治療がなければ出産できないというわけではないようですが、以下の治療法を私は勧められましたし、インターネットで検索してみると、同じ治療法を推奨している病院や、治療を受けている不育症の方が多くいらっしゃいました。
治療方法
プロテインSも血液凝固第12因子も、血栓を出来やすくしてしまい、その血栓が胎盤等赤ちゃんと通じる血管を塞いだり、狭窄させることで、赤ちゃんに酸素や栄養がうまくいかなくなり流産が引き起こされます。
そのため、血栓ができないように血液をかたまりにくくする治療が必要と言われました。
アスピリン療法、ヘパリン療法、またはその併用があると説明を受けましたが、私の場合、アスピリン療法という、低容量アスピリンを内服する方法をすすめられました。
人によっては高温期に入ったら内服しているようですが、私は妊娠が分かり次第内服開始とのことでした。
https://rikakeibo.com/tyoujo9/
治療費用
低容量アスピリン(商品名:バイアスピリン、バファリンA81錠等)を一日1錠、妊娠32週まで内服するように専門クリニックからは言われました。
その後、出産する病院では28週までにとどめるようにと言われ、怖々28週でアスピリンの服用をやめました。
2週間で数百円程度でした。
また専門クリニックだけでなく、卒業後産院でも処方してくれたため、2つの病院に通う必要もなく、大きな負担にはなりませんでした。